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義務教育を理解しているのか?青森大!

出欠はケータイで、「代返」許さず 青森大が新年度から (朝日.com)

こんなニュースを発見しました。

青森市にある青森大学(栗原堅三学長、学生数1934人)が、新年度からすべての講義への学生の出欠を、携帯電話を使って確認するシステムを導入する。学生の「代返」を封じるとともに、出席簿を入力する講師陣の手間を省くのが狙い。

学力低下やモラル低下、常軌を逸した若者の犯罪が増えているのは
教育のレベルが下がった、子供に甘い家庭が増えた、それだけではなく
教育者のレベルが成長していなかったということではないのかな?

↓(大学は義務教育ではない筈ですが)


果たして大学は義務教育を理解してるのか?

ケータイで出席を取る、手間を省く、それは結構なことです。
だけど大学で出席を取ることは、そもそも必要なことなのか?

出欠はケータイで、「代返」許さず 青森大が新年度から (朝日.com) 青森市にある青森大学(栗原堅三学長、学生数1934人)が、新年度からすべての講義への学生の出欠を、携帯電話を使って確認するシステムを導入する。学生の「代返」を封じるとともに、出席簿を入力する講師陣の手間を省くのが狙い。特定の講義で出席確認に携帯電話を使う例は広がりつつあるが、全学で一斉に導入するのは全国でも珍しいという。

 新しいシステムでは、講義中、教員の指示があった時点で、出席している学生が携帯電話から大学の専用サイトにアクセス。教員がその場で告げる数字を入力すれば出席が記録される。

 記録の受け付けは、数字が提示されてから1分前後に集中する。このため、学生が欠席者に数字を伝えて外部から登録しようとしても、時間差があるため、出席を装うことはできないと大学側は見ている。

 従来は出席確認のために、名前を呼んだり紙に書かせたりしていたが、講義によっては10分以上かかる上、それをパソコンに打ち込むのに1時間以上の手間となり、講師から改善を求める声が上がっていた。

 現在、同大に在籍中で携帯電話を持っていない学生は1%程度。この学生たちは講義中に出欠確認をする際、個別に名前を告げることになる。同大は今後、履修届や休講連絡などへの携帯電話の活用も計画している。

 同大IT化検討会で新システムを提案した経営学部講師の福永栄一さん(44)は、2年前まで商社で情報システム管理の仕事をしていた。自分の講義ではすでに個人の携帯電話のメールで出席を取っている。「今の学生は誰でも携帯電話を持っていて操作も速い。出席を取る時間が減れば、その分講義にまわせる」と話している。

(02/06 09:54)


現在の人が行っていることをIT化して効率よくすることは結構なことですが
システムは運用する側の頭もIT化されなければ本当の意味でのIT化には
なりません。

IT化といっても別段技術に詳しくなれと言っているわけではないです。

一般的にIT化というのは「システムで効率化」を考えることなのですが
「どれくらい効率化できるのか?」はたまた「その費用対効果は?」
などとイキナリ結果に走る素人が多いです。

システム化によって生み出される効率化というのは
ビジネス的にはコストセーブという1面でしかありません。

また非効率にすることで学べることもあると思います。(効率は全てではない)

(例)『移動』に関して捕らえてみると、移動という行為も早く移動するだけが
全てではないですよね。「楽しむ」「考え事をする」「会話をする」などと
早くなくても色々なバリュー(価値)はあります。

これが頭のIT化です。

今回の話は「そもそも学生がきちっと出席していれば不要なシステム」です。

つまり本当の目的は「出席をとることを効率化」することではなく
「自主的に出席させること」にあると考えることもできたと思います。

そうすると

「学びたいと思って入る大学でなぜ出席をとる必要があるのか?」

という疑問が沸いてきませんか?

ここで頭のIT化ができていれば、出席の前に

「なぜ生徒は出席しないのだろう?」

というさらなる疑問が沸くと思います。

爺はこの疑問に対して経験を踏まえて1つの答えを出すならば

大学というものに対する期待 >>>> 実際の大学の価値

なのではないかなと思います。

マクロ視点(笑)的に言えば

大学に行けば安心(親の期待) >> 大学にいったところで(現実)

期待は高いが価値は低い・・・。

もちろん一部の勉強マニアや興味の分野の探求という意味では大学は
悪くないと思いますし、価値の高い授業もあると思います。だけどこのような
期待と価値が一致したところでは出席簿なんて必要としてないと思います。

ところが現実は、就職や将来の安心という目的で大学に入った人達が多く
(殆どの学生?)そんな彼らにとって今の大学は期待ハズレの筈です。

つまり客(生徒)と店(大学)の間で価値(授業)のミスマッチが発生している以上
出席を云々することには、本質的な意味はなかったりします。
出席簿をとる時間を短縮することなどもはやどうでもいいことだったりします。

#全ての生徒や大学にこれがあてはまる訳ではありませんが・・・

上っ面を捕らえてIT化するのは現場の先生レベルで十分です。
学長クラスはもっと本質的な解決を図ることが求められるのでは?

というのが意見。

これは多くの企業が経済的にIT化されたシステムを導入する
場合に考えなくてはならない基本的なことです。

「出席することに意味がある」なんていうのは「横並び教育の弊害」以外の
何者でもないと思いますが、教えている側の人間はそれを理解しているのか?

なんて大学時代に感じていたことを少し思い出しながら記事を書いてみました。

青森大の新しいことを試みる姿勢そのものは評価できますが、技術の進歩に
頭の進歩がついていっていない感を感じずにはいられません。

これを「成功だ!」なんて思っているようじゃ先が思いやられますが
青森大にはこの行動力でグングン変化して欲しいと思います。
変化の先には未来がありますので(笑)

---(連絡)----
何人か同じ記事を書いてる人にTBさせていただきました。
逆TBもコメントも、お待ちしています。ご自由にどうぞ!

---(追記2005.2.14)----
ゆとり教育、授業時間を減らしたのが問題…中山文科相(読売)


 現行の要領については、「内容の削減はともかく、授業時間の削減はよくなかった」と述べ、「ゆとり」教育の問題点が授業時間を減らした点にあるとの考えを示した。
 どう授業時間数を確保するかに関しては、2学期制の導入など教育現場の工夫を評価し、さらに「総合的な学習の時間」の削減や夏休みの短縮なども例として挙げた。
 ただ、具体策の検討はあくまで中央教育審議会(文科相の諮問機関)の議論にゆだねるとした。土曜日に本格的な授業を行うことについては、「学校週5日制はすでに社会的に定着している」と否定した。
 さらに、文科相は昨年末に公表された国際調査で、日本の小中高校生の学力低下傾向が明らかになったことに関し、「(ゆとり教育が)勉強しなくてもよいという誤ったメッセージを児童・生徒や教師に発してきたのではないか」と指摘。児童・生徒の読解力を高めるため、「各教科を勉強する際の基礎となる『国語』の時間は増やしてほしい」と語った。- 2月12日

#いまさら何をいっているんだろう・・・。ゆとり教育が悪いなんていうまでもないことを・・・。


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