書名 : 音楽ビジネス・自遊自在
著者 : 鹿毛丈司
出版 : 音楽之友社
価格 : 1600円+税
近寄るのが怖いと噂の音楽業界!
その音楽業界の利権や仕組み(ビジネスモデル)が詳しく書いています。
音楽業界は iPod(apple inc.)によって大きく揺れているので、基礎知識と
して読んでおくのはいいと思います。ライターさんには嬉しい本かも・・・。
↓(権利ビジネスのビジネスモデルを理解するとは?)
音楽業界に就職した人が基礎勉強として読むのが一番Hitですが
権利ビジネスのビジネスモデル勉強というように切り口を変えると
もっと多くの人が読めると思う本です。
CD1枚の原価の中身をご存知ですか?
1枚のCDの中には主に2つの税金(権利配当)が入っています。
1つは「原盤印税」、そしてもうひとつは「著作権印税」です。
そして原盤印税は下記の4つに分割されています。
1.アーティスト印税
2.プロデューサー印税
3.プロモーション印税
4.その他原盤印税
これらの印税の額は決まっていません。
法律で縛られているというより業界的なルールがあるようです。
平均的にはこれらの印税(原盤印税+著作権印税)を合計すると
約12~15%程度の原価となります。グレイやBzクラスの
アーティストだと34%くらいまで跳ね上がるらしいですが…
そしてCDを売り出すレコード会社が28~30%の取り分を計上します。
これで約全体の45%程度のコストを計上したことになります。
つまりあなたがレコード会社を経営していると考えると1枚のCDが3000円で
顧客に届くとしてお店に対して1450円程度の売上があることになります。
この中から450円程度の印税コストが発生します。
これは権利分の原価コストなのでケースや印刷、ポスターなどのコスト
さらに利益は残りの1000円のなかから捻出することになります。
そして流通と販売店と返品(再販制度の為)が残りの約50%の1500円を分割します。
返品を何%に見るかは作品により違いますが、販売店の取り分は35%くらいのようです。
利益率はあまりよくないですが、再販制度のある品物なので
これくらいなんでしょうか・・・。
流通さんは6%程度のようです。
ちょっとわかりにくいので表にしてみました。
これらの数字は販売される枚数によっても変わってきます。
こんなことが色々載っています。
さらに日本音楽著作権協会JASRACとレーベルの関係や
色々な流通経路に応じた権利の制度などがわかります。
#難しいので覚えられませんが・・・。
iPodが世間を賑わせていますが、iTunesMusicStoreが何故
日本でサービスできないのか、海外と何が違うのか・・・。
そんなことも類推できます。
興味がある人は購入してみるのもよいかもです。