書名 : 2003年、日本国破産[警告編]
著者 : 浅井隆
出版 : 第二海援隊
価格 : 1,260円(税込み)
2000年に2003年に日本国が破産するという本を書かれた本を読みました。
勇気のあるタイトルだと思いませんか(笑)
なんと、今ならアマゾンのユーズド(中古)で
↓(著者の自慢げな物言いが1円という価格を生み出しているんだろうなぁと思いつつ)
内容はまぁ週刊誌にあるような感じの内容なのですが
日本のずさんな経営状況から日本が破産するぞ!
という警告的な内容を書いた書籍ですね。
なんといってもチャームポイントは偉そうな自慢話を織り交ぜ書いてあるところ
この著者の小物ぶりが、功を奏してか、事細かに日本のアラを探し出して
書き連ねてくれています。欠点をあげつらねるということに関しては向いているのかも
また一部思い込みによる記述が事実の部分や引用と混ざっていたり
不安を煽るような記述がそこらかしこに見え隠れする記載があったりと
週刊誌の記事のような書き方が多いので、読み手側に注意が必要です。
いいことを書いているのですが煽りと毒気が入っているので冷静に読む必要があります。
とまぁこき下ろしていますが、いいところもあります。
・見たくないものを見ることができる。
・書きにくいことをズバズバ書いてある。
・根拠となる数字を出している
・最悪のケースが想像できる
・プロローグがなかなか面白い
実際に著者は問題先送りで何もしない状態で、何もしなければ2003年に破産!
と警告しているわけですが、こうならないようになんとかしよう、という市場で
いうところの「神の見えざる手」のような力が、状況を動かすので実際には
理論上のコースで破産などはしません。
ですがそれも本質的な問題が浮かび上がるまでの時差でしかないかもしれません。
運がよければその「神の手」は問題を解決できるかもしれませんが・・・。
著者が本の中でタイタニックの沈没と日本の破産を比較してかいてありましたが
そこは、なかなか直感的でよかったですよ。
この本は警告編なので割と悪いほう悪いほうの可能性が書かれています。
#まぁタイトル的にもその方が嬉しいのでしょう。
この本の警告の2003年は無事?過ぎましたが、未来を予測しそれに対処する
計画を立てることは非常に良いことだと思いました。
ハズレてもいいから予測をするということは計画や予測を立てないことと比べて
何倍も価値のある行為だと思います。
2005年にいる我々だからこそ、笑って読めますが、少し過去を振り返って
当時の状況から予測された方向から、現実がどのように回避してきたのか
どのようにごまかしたのか(笑)
今ならば読み解くことができるかもしれません。
だからこそ「2003年日本国破産」を今読むのも面白いと思いませんか?
なんて思ったりして読んだんですが。。。文章は読んでいて気分が・・・。
まぁこの本は、上記にも書いたように、数々のチャームポイントのおかげか
アマゾンのユーズドで「送料300円+1円~」で売っています。
そのくらいの価値は充分ありましたよ。
一度このような本を読んでみるのもよいかもしれません。