今日は企業会計といえば、財務会計！その中身です。

財務会計ってじゃぁ何をするのか？と言えば

企業の財務の状況を把握できるカルテをつけることをするのです。
＃健康な企業なら成績表と呼んだほうがいいかもしれません。

つまり

カルテ＝成績表＝財務諸表

なのです。

ところがこの書き方が企業ごとに違うと、比較したり
健全性を確認する方法が企業ごとに必要になり
それでは税務署や投資家は非常に困るのです。

そこで「財務諸表」はある程度形式や内容に統一性を
持たせるルールが決められました。

それが「企業会計原則」と呼ばれるものなのです。
同じような意味で「商法」「証券取引法」「税法」など
でも会計原則のルールが定められています。

＃覚えなくてもいいです。

どの企業もルールに基づいて財務諸表を書いている
と覚えてください。

さて記事の本題「財務諸表の見方」についてですが

財務諸表を見るときに重要なのことは

「貴方が誰で何を知りたいのか？」

です。

貴方が銀行マンなら財務諸表を見て何を知りたい？
貴方が取引先の財務諸表を見たら何を知りたい？
貴方が従業員なら自社の財務諸表を見て何を知りたい？
貴方が経営者なら財務諸表を見て何を知りたい？
貴方がコンペティターなら財務諸表を見て何を知りたい？
貴方が投資家なら財務諸表を見て何を知りたいのか？

財務諸表はその会社のカルテであり歴史であり成績です。
そして漠然と見ても対して役に立つものではありません。

目的を持って財務諸表を見ることを１番に勧めます。

売上や借金、利息に資産、色々な情報が見えてきます。
慣れないうちは情報の多さに酔います。
そして色々見てるうちに満足してしまいます。

貴方がプロフェッショナルならここを読むこともないし
財務諸表を読んでも酔わないと思いますが・・・（笑）

銀行マンなら安全性、つまり倒産の危険性を、そして取引先なら
取引の信頼性を、従業員ならば給料や将来性を、経営者なら
コストや同業他社と比較した弱点の発見や借りられる借金の
上限の予測、コンペティターならば資産や投資金額を見て戦略
を予測することもあるでしょう。最後に投資家は投資の期間に
どれだけの成長を予測しているか？同様にその期間に支払い
や損失がどれくらい予測されているか？などですね。

自分は株の投資を行う際に、漠然と眺めて満足することが
よくあります。理由は短期的には財務諸表よりも噂や新作の
評判の方が株価を大きく左右するからです。
つまり投資も長期と短期では財務諸表の役立ち度や
見るべきところがかわるのです。

具体的な例を１つあげましょう。

仮に銀行マンを例にするならそのビジネスの特性上
お金を貸し出す期間にその企業が倒産するかどうか？
まず一番大切なのはそこです。

「わが社は実績があります。だからお金貸して！」だけでは
貸してもらえないでしょう。その裏づけを取るのです。

「倒産の可能性」これを基準に財務諸表を読んでいきます。
次に「貸し出せる上限」という基準で財務諸表を読みます。

このとき１つの項目だけで、それを判断するわけでもなく
さらには２つの目的を一度に読もうともしないそうです。

つまり軸足を決めて、読み解くのです。

もちろん財務諸表以外の資料も読むでしょう。

プロフェッショナルでも一度に複数の目的を持って読まずに
ひとつひとつ読み解くそうです。素人ならなおさらですね。

財務諸表を見るときには、「何を見たいの？」という
目的を持って眺めましょう！そうすると見るべきポイントが
自ずとわかってくるそうです。

本日はここまで

次は、財務諸表にはどんな種類があるか？
そしてその目的はそれぞれ何？

あたりを再確認です。